新たなモノづくりの時代と成長分野
2011年夏に我が家に、米国フォートワースからホームスティに少女が来られた。
日本の文化は知っているが、日本語はあまり理解できない。何故、日本文化を知っているかコミュニケーションをしていくと、空手を習っていることと、日本のデジタルコンテンツからのようである。
昭和世代の私は、デジタルコンテンツと言えば、アニメぐらいに思っていたが、彼女は、アニメ以上にボ―カロイドというものに相当興味を持っていた。興味を持っていたというよりは、ボーカロイドの歌(初音ミク)を、日本語で歌っていた。カラオケに行った昭和世代の家内は米国人の少女から初音ミクの歌を教えていただいているぐらいである。
ホームスティの少女のように、日本文化が広がっている。
2012年は、引き続き日本文化の深耕が行われていく。 デジタルコンテンツ以外の日本文化とは何か。
1.食の変化
食品産業に携わるものは、気付いてきている。食育という言葉を使う反面、食文化が変わってきていることを理解し、自ら提供する食を徐々に変化させている。最大の変化は、噛みごたえに起こっている。最近の流行は、軽食感・流動食化である。イタリアン(パスタとピザ)に関してもそうであり、ラーメンブーム、B級グルメブーム、お菓子までその流れである。伝統的な日本の食文化で衰退していくものは、この食感の変化についていけないものである。これらは、日本人の食生活の変化から噛む力が弱くなっていることが影響している。食文化の深耕とは、新しい食感の追求で起こっている。
2.ニッチ分野への事業展開
全ての製造製品が成熟期に入ったことにより、競争は機能とデザインから、価格に移った。但し、成熟期を理解できなかった過去の日本人は、価格が競争の最終段階であると感じていた。しかし、価格競争の次の段階としてニッチ分野への事業展開になっている。作業工具を例にとると、少し前では栗専用の剥き器、プラモデル向けの作業工具、釣り具向けの作業工具などがあり、現在はネイルなどの美容業界向けの道具がある。更に、ネイルをした女性向けの缶のプルトップのオープナーまででてきている。このニッチ産業向けへの展開が今後も続く。これらは、日本文化の変化と密接に関わっている。
3.デジタル文化の進展
正月の新聞に出ていたように、若者言葉が変わってきている。その言葉の大半が、twitterやメールで使う短縮した言葉が主流になっている。デジタル文化は、スマートフォンの時代になってきた。2012年はスマートフォンによるデジタル文化の進展がもたらされる。国際化を成し遂げたのは、マネーと情報だけである。マネーはまだ世界統一をしていないが、情報は世界統一が近い。英語が喋られない民族である日本人は、情報化が進展する21世紀に取り残されるという風に考えられていたが、違う文化圏から発する情報に世界が興味を持っている。世界が興味を持っているのは古典的日本文化ではなく、その古典的な文化に根付く新日本文化である。宮崎アニメはそれを実践している。
国際化に悲観的になる必要はない。国際化と並行して日本文化の深耕、変遷がはじまっている。但し、この変化についていける企業、地域差が存在する。

