2012年1月 2日 (月)

新たなモノづくりの時代と成長分野

2011年夏に我が家に、米国フォートワースからホームスティに少女が来られた。

日本の文化は知っているが、日本語はあまり理解できない。何故、日本文化を知っているかコミュニケーションをしていくと、空手を習っていることと、日本のデジタルコンテンツからのようである。

昭和世代の私は、デジタルコンテンツと言えば、アニメぐらいに思っていたが、彼女は、アニメ以上にボ―カロイドというものに相当興味を持っていた。興味を持っていたというよりは、ボーカロイドの歌(初音ミク)を、日本語で歌っていた。カラオケに行った昭和世代の家内は米国人の少女から初音ミクの歌を教えていただいているぐらいである。

ホームスティの少女のように、日本文化が広がっている。

2012年は、引き続き日本文化の深耕が行われていく。 デジタルコンテンツ以外の日本文化とは何か。

1.食の変化

 食品産業に携わるものは、気付いてきている。食育という言葉を使う反面、食文化が変わってきていることを理解し、自ら提供する食を徐々に変化させている。最大の変化は、噛みごたえに起こっている。最近の流行は、軽食感・流動食化である。イタリアン(パスタとピザ)に関してもそうであり、ラーメンブーム、B級グルメブーム、お菓子までその流れである。伝統的な日本の食文化で衰退していくものは、この食感の変化についていけないものである。これらは、日本人の食生活の変化から噛む力が弱くなっていることが影響している。食文化の深耕とは、新しい食感の追求で起こっている。

2.ニッチ分野への事業展開

 全ての製造製品が成熟期に入ったことにより、競争は機能とデザインから、価格に移った。但し、成熟期を理解できなかった過去の日本人は、価格が競争の最終段階であると感じていた。しかし、価格競争の次の段階としてニッチ分野への事業展開になっている。作業工具を例にとると、少し前では栗専用の剥き器、プラモデル向けの作業工具、釣り具向けの作業工具などがあり、現在はネイルなどの美容業界向けの道具がある。更に、ネイルをした女性向けの缶のプルトップのオープナーまででてきている。このニッチ産業向けへの展開が今後も続く。これらは、日本文化の変化と密接に関わっている。

3.デジタル文化の進展

 正月の新聞に出ていたように、若者言葉が変わってきている。その言葉の大半が、twitterやメールで使う短縮した言葉が主流になっている。デジタル文化は、スマートフォンの時代になってきた。2012年はスマートフォンによるデジタル文化の進展がもたらされる。国際化を成し遂げたのは、マネーと情報だけである。マネーはまだ世界統一をしていないが、情報は世界統一が近い。英語が喋られない民族である日本人は、情報化が進展する21世紀に取り残されるという風に考えられていたが、違う文化圏から発する情報に世界が興味を持っている。世界が興味を持っているのは古典的日本文化ではなく、その古典的な文化に根付く新日本文化である。宮崎アニメはそれを実践している。

国際化に悲観的になる必要はない。国際化と並行して日本文化の深耕、変遷がはじまっている。但し、この変化についていける企業、地域差が存在する。

2012年1月 1日 (日)

キーワードは国際化

1980年代、90年代の日本の豊かさは何処に行ったのか。

中国が経済成長をするに従って、中国が世界の工場になりました。その結果、日本の製造業も海外進出を行い、雇用の減少を伴いました。過去の構造改革の最大の問題は、雇用の流動化を図る目的で、派遣労働者の拡大を行ったことにあります。確かに雇用(仕事)の海外流出に伴い、雇用の流動化を図る必要があったのかもしれませんが、国民にメリットをもたらしていないと感じます。派遣労働者の拡大は賛否両論があり、検証もされていないですが私はそのように感じています。雇用の流動化のメリットは、大手企業にはあったものと考えますが、それにより得た利益が海外投資に回ったことは言うまでもありません。但し、経営的に海外投資を行った大手企業の行動は適切な行動であったものと考えます。

経済は、非可逆なものであり、この流れが現在も続いています。

 鈍化したものの成長が続く中国

 インドの成長

中国の人口から考え、中国の人件費の上昇はあり得ないと当初考えられていましたが、2極化し、優秀な労働力の賃金は上昇し続けています。低廉な労働力は、製造業のルーチンワークをこなすのも難しい状態です。

中国の賃金上昇に伴い、国内に製造の回帰があるかと考えていたものの、経済は非可逆であり、ベトナム、カンボジア、バングラディッシュ、インドネシアなどの低廉な労働力への移動がなされています。これは、タイの周辺国であり、日泰の関税制度と物流を利用した動きです。タイの洪水が相当酷いように受け取られていますが、被害にあったのは一部のメーカーであり、変わらず操業を続けている日系企業が現在も多くあります。

この日泰の流れを汲むのがTPPであるとも言えます。2012年以降の経済は、このTPPが大きく関わってきます。日本の大手製造業が、アメリカに輸出をするときに、何も日本から輸出をする必要が無くなり、タイから直接にアメリカに輸出ができるようになります。この国際的な貿易がTPPであり、今までの2国間の貿易と違う次元の貿易になります。大手企業はすでにTPPをにらみ国際的な戦略を立案していますが、中小企業、農業事業者、などは蚊帳の外であると言えます。

では、中小企業も国際化ということになりますが、年商が数億円規模の中小企業が海外に投資をして、事業を行うことはリスクがあまりにも高く、困難であると言えます。国際化に対応できない企業は、ニッチの国内市場を探し、競争をする必要があり、知力と行動力が必要になってきます。国際展開ができる中小企業も、知力と行動力、そして財力が必要になってきます。昨年から、地方銀行や信用保証協会においても、急激に海外展開する中小企業に向き始めました。これは、中小企業のパートナーとしても、知力と行動力が要求されているためです。

企業にお勤めになられている従業員の方も、知力と行動力が必要になってきているのが、国際化です。「海外は行かなくていいや」「今までの仕事のやり方をしていればいいや」「そんな仕事教わったことがない」これでは、会社から近いうちに必要がないと言われかねないです。

我々、企業の外部スタッフに関しても、今まで以上に能力(知力)と行動力が要求されてきます。先生と呼ばれることに慣れ、サービス品質、コンサル品質を上げられないようであれば、国際展開をしている中小企業にも、国内でニッチでしのぎを削る中小企業にも必要がないと言われかねません。また、個人の能力と行動力ではたかが知れいています。2012年以降の中小企業診断士は、高い能力が発揮できるグループ作りが不可欠になってきています。

更に、サービス業の海外進出が今後加速し、国際化の動きは歯止めがかかりません。

2011年8月16日 (火)

開発のお話し

 過去のtwitterの書き込みを整理しました。

開発のお話し:研究開発、製品開発、商品開発と開発の種類があるが、全てごちゃ混ぜで表現されている。そのことにより、多くの混乱が発生している。多くの場合、商品開発経験で開発を語っているため、混乱だけでなく、失敗が起こっている。商品開発と製品開発は別の経験が必要とされている。

開発のお話し2:商品開発の勝負は、人材教育にある。業務フローを、明確にし、ルーチンワークにし、開発人材(所謂設計)を多く育てる。成熟期の勝負であるから、スピードと開発コスト削減、開発パワーの確保が競争力の源である。

開発のお話し3:商品開発の評価は、開発前に如何にヒットを見極めるかである。開発前の見極めをせずに、人材の確保を行った場合、労力のロスという結果につながる。特に、開発者や営業担当が「この商品はヒットしない感じている」場合、商品化を進めてもヒット商品にはならない。

開発のお話し4:商品開発の評価基準は、大手企業の場合、独特の価値判断ルールがある。そのルールが外部に流出することは少ない。仮に、私が知っていたとしても、価値が高い情報の為、外部に簡単には話さない。

開発のお話し5:マネージメントが開発のコントロールに入る場合は、大半が商品開発である。なぜなら、研究開発、製品開発に口出しができる優秀なマネージャーがほとんどいないからである。また、平凡なマネージャーが商品開発に口出しをした場合、適切な評価基準に沿って判断を下していないため、利はなく害だけがある。

開発のお話し6:平凡なマネージャーが商品開発に口出しをしても、決して効率的にはならない。むしろ、自社のお客様、商品を見極めて、評価基準を作る方が好ましい。この評価基準がないのに評価をすると、適切な評価はできない。大半が声の大きな人の意見が商品開発方針になってしまう。

開発のお話し7:商品開発は人材育成がカギであるが、製品開発は経験者であるマネージャー確保がカギとなる。製品開発は体系化されていない物を開発するため、マネージャーに技術的知識は勿論、マーケティング、財務、生産管理などの幅広い知識が不可欠である。

開発のお話し8:製品開発マネージャーにふさわしい人材が自社にいない場合、最善の方法は外部からの経験者のヘッドハンティングである。このマネージャーがいないのに、大学などに頼った場合、混乱を生じる原因である。また、決して成果はでない。

開発のお話し9:製品開発における経営者の役割は、資源のコントロールである。開発に必要な資金・人材が自社の規模にあっているかどうかの判断が必要であり、開発の進捗の報告を受けるとともに、資源のコントロールを行うための情報収集を行う。

開発のお話し10:要求される開発資源と、自社が提供できる資源の間にギャップが生じている場合、(中小企業は大半)経営者は、開発マネージャーと打合せを行い、解決策を見出す必要がある。経営者にこの能力が備わっていない場合、製品開発は無理である。

開発のお話し11:研究開発は、製品開発より異質なものです。成功するには、幅広い技術的知識と世の中に製品として送りだした開発実績、研究機関とのコネクション、マネージメント知識を持つマネージャーが不可欠です。この能力を持った人材は、優秀な人材をそろえている企業でも、1000人に1人ぐらいです。

開発のお話し最終:研究開発において、いくら専門バカを集めても、時間と金の浪費となります。化け物のようなマネージャーをどのように探すかにつきます。ちなみに、世の中に製品を送り出した研究開発グループの中心的な人材数名が、化け物になる可能性を秘め、化け物を探し出す方法を知っています。仮に、私がその方法を知っていても、世間に公開することはないと思います。

2011年8月 8日 (月)

何故在庫は減らないか?

1.外注依存度の問題

外注依存度が高く、外注の能力がない。外注に出荷前に多量の在庫​ができるか、外注からの納入に心配があるため、製品在庫を多量に​抱える。

2.輸入品の取り扱い

輸入品を販売しており、購入ロットが、混載ができず、1コンテナ分のロットとなる。混載をする対策も考えられるが、相手国のメーカーを1つの企業に集中して発注​させる必要がある。1つの企業に集中させた場合、大手流通業が直接その海外メーカーと取引を始めるため、中抜きの懸念がある。そのため、在庫リスクを​選択する。

3.製品寿命が短い製品に対して、生産期間が長い

ファッション性がある衣料品は、製品寿命が2カ月ほどです。それを企画からサンプル、量産までの期間は5カ月ほどです。販売までの期間で誰かがリスクを負わされて、在庫ができます。

4.生産工程の能力の把握ができていない

能力のない生​産工程の前に必ず仕掛りがたまる。そのため、サイクルタイム生産を行うが、製造業者に知識がない。

5.設備故障が多い

設備故障が多いと、後工程で仕事がストップすることを​心配し、仕掛りを保有する。

6.仕掛量を把握せずに、製品在庫と出荷ペースから生産指示​を出す。

本来の生産指示の出し方、「現在の在庫量+一定期間の出荷量-必要な在庫量-工程内の仕掛量」となる。しかしながら、工程内の仕掛量の把握ができていないため、工程内に仕掛があるにも関わらず、2重、3重に生産指示を行う。

7.製品アイテム数が、管理能力以上にあり、管理できない。

8.歩留・良品率を把握できていない

歩留・良品率を把握できていないため、ロスを考慮し、必​要以上に製品投入をする。または、歩留が安定していない​ため、必要以上の製品投入を行う。

9.システム投資のミス

上記構造的な問題があるのにも関わらず、システム投資をする。不完全なシステムにより在庫管理ができない。

10.借入感覚の麻痺

経営者が、借入に対する感覚がマヒしており、借入が出来​る限り、生産増強、仕入れ増強により売上向上を目指そう​としている。

SNSがもたらしたもの

FB書き込みの転載

 SNSがもたらしたものが何となくわかった。
 政治、経済(企業)、マスコミという発言力の強い組織が、「消費​者(市民)のため」という言葉で一方的に押し付け、押し売りをし​てきた。SNSは、消費者という一個人が、集団になり発言権を得​たのだと思う。

 しかし、私は、経済側にいる人間なので、気付くのが遅かったのか​な?(笑)

...古い組織は、いまだに「消費者のため」といいながら押しつけを行​っている。一部の過激な消費者と名乗る人たちは、この古い組織を​許せないのかもしれない。だから、ゲリラ的に炎上が起こるのかな​?ただし、過激な消費者と名乗る人とたちも、決して消費者を代表​する意見であるとは言えない。但し、知識階級にいる方であること​は事実である。この知識階級の方と消費者(大衆)の間にも、まだ​溝がある。

 今後、どのような世界になるのかな?ある意味革命的なことが起こ​っているのかもしれない。
 私の商売では、マーケティングという領域が変わっていくと思う。​コトラーのマーケティングが、原始的なマーケティングという時代​が来るのかな?
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